『高齢者筋層浸潤膀胱癌に対する根治的放射線療法の治療成績と予後因子を確認する後ろ向き研究』のお知らせ
高齢者筋層浸潤膀胱癌に対する根治的放射線療法の治療成績と予後因子を確認する後ろ向き研究
1.研究の対象
以下の項目のすべてに合致する患者さんが対象です。
・筋層浸潤膀胱がん(T2a-T4bN0-3M0:UICC TNM分類 第7版)の診断で、2011年1月1日~2016年12月31日の間に、岩手医科大学附属病院および岩手医科大学附属PET・リニアック先端医療センターで根治的放射線治療を受けている
・50Gy(グレイ)以上の放射線治療を受けている
・放射線治療開始時の年齢が70歳以上であった
2.研究目的・方法
<研究目的>
放射線療法の効果を検討するための後方視的調査研究を実施します。高齢の膀胱がん患者さんが放射線治療後にどのような転帰をたどっているか、どのような状態の方が特に放射線治療が有効であったかを検討することを目的としています。
<研究期間と発表方法>
研究期間は、倫理委員会承認日から1年間の予定です。おおよそ、86名の患者さんが該当しています。この研究で使用する匿名化した医療情報は、研究終了後5年(2024年までの予定)まで当学科で保管予定です。また、この研究は学会・研究会や論文にて発表予定です。
<研究費および利益相反>
研究をするために必要な資金をスポンサー(製薬会社等)から提供してもらうことにより、その結果の判断に利害が発生し、結果の判断にひずみが起こりかねない状態を利益相反状態といいます。この研究は放射線腫瘍学科の研究費を用いて行う研究であり、この研究を実施する関係者に、この研究に使われる薬剤等を製造している企業とは特別な関係にありません。またこの研究の対象となる患者さんには負担及び謝礼は発生いたしません。
3.研究に用いる試料・情報の種類
研究には、当院の電子カルテ、放射線治療データベースから抽出した情報を利用します。
具体的な内容としては、年齢、性別、病歴、採血データ、放射線の線量、抗がん剤の使用状況、副作用の発生状況、治療転帰(再発や生存に関して)などを研究に使用します。
治療介入を伴わない既存資料のみを用いた後方視的研究であるため、新たに人体試料は採取しません。また、個人が直接同定されうる情報は収集いたしません。
4.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
【問い合わせ先】
担当者:放射線腫瘍学科 助教 菊池 光洋
TEL:019-651-5111(内線 3660)
FAX:019-622-1091
E-mail:kikuchi@iwate-med.ac.jp
研究責任者:放射線腫瘍学科 教授 有賀 久哲
TEL:019-651-5111(内線 3660)
FAX:019-622-1091
E-mail:hariga2525@gmail.com